2025-10-25 七尾市スポーツ協会合併20周年記念誌の原稿があり、書いてみました
七尾市少林寺拳法協会
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した、教え・技法・教育システムによって、自信と勇気、行動力、そして慈悲心を持った、社会で役立つ人を育てる“人づくりの行”です。
自分自身の可能性を信じ、一人ひとりがまず頼りにできる自己を確立し、人間同士が助け合い、共に幸せに生きるための道を説いています。
七尾市少林寺拳法協会は1985年に設立され、子どもから大人まで幅広い年代が一緒に、少林寺拳法の技法はもちろん、上記の理念のもと、普及のために活動しています。
以下に主な活動実績を紹介します。
2017年8月、「第11回全国中学生少林寺拳法大会」に七尾から中学生2名が男子組演武の部で全国大会出場を果たしました。
2018年10月、「2018年少林寺拳法全国大会 in ぐんま」では、マスターズBの部で全国大会出場。
2019年11月、「2019年少林寺拳法全国大会 in あいち」では、マスターズAの部で全国大会出場。
コロナ禍での活動自粛を挟み、2024年11月の「2024年少林寺拳法全国大会 in ふじのくに」では、女子護身の部で全国大会出場を果たしました。
長年の活動が認められ、2024年12月19日には「令和6年度 いしかわ生涯スポーツ優良団体表彰(県知事表彰)」を受賞しました。
2024年元旦の能登半島地震被災後、まだ断水が続いていた2月初旬には、建物被害のなかった能登七尾道院を使用して活動を再開しました。
また、3月下旬から5月中旬にかけて、七尾市内2カ所の避難所で「少林寺拳法エクササイズ」のボランティア活動を実施しました。
2024年の七尾市スポーツ協会総会では、「スポーツからも七尾市の復興に貢献していきましょう」との呼びかけがありました。
そこで、七尾市少林寺拳法協会としても何か貢献できることはないかと考え、少林寺拳法健康プログラムを活用したボランティア活動を思いつきました。
避難所生活では、どうしても普段より動く機会が少なくなり、エコノミー症候群が起きやすくなります。そうでなくても体力が低下しやすい状況にあります。それを予防するための運動として行いました。
日中、避難所に残っている方は少なかったそうですが、それでも10名前後の方が集まってくださいました。ご高齢の方が多かったため、椅子に座ったままでもできるプログラムとしました。
その後、仮設住宅なども設置され、6月には避難所も閉鎖されたため、避難所でのボランティア活動は終了しましたが、少林寺拳法の理念に基づいて、実際に行動できたのではないかと考えています。
今後も、技法や大会出場だけでなく、社会に貢献できる“人づくり”の社会教育団体として、活動を展開していきたいと考えています。